関西テレビによる「発掘!あるある大事典2」の捏造を受け、BPOの放送番組委員会を発展させて設ける。委員長となる弁護士の川端和治氏をはじめ、評論家の立花隆氏、脚本家の市川森一氏、服部孝章・立教大教授ら計10人の委員で構成する。
新委員会は「虚偽の放送で視聴者に著しい誤解を与えた疑いのある番組」に放送倫理上問題があったかどうかを審理し、「問題あり」と判断した場合は放送局に勧告や見解を出し、再発防止策の提出を求める。
調査の端緒は、放送局からの報告のほか、視聴者や取材先・制作者ら関係者の指摘、新聞などでの報道を想定。審理するかどうかは委員会で議決する。
「複雑な事案」と判断すれば、委員とは別の弁護士らで特別調査チームを設け、関係者からの聞き取りなどをする。膨大な調査対象がある場合には、放送局に外部の調査委員会を置くよう委員会が勧告できる。
各放送局とBPOは個別に合意書を交わし、放送局が制作会社の調査への協力にも責任をもつことなどを盛り込んで、実効性を持たせる。BPOは関テレとも合意書を結ぶ方針。BPOの飽戸弘理事長は記者会見で「国民のテレビに対する信頼を回復するために最大限の努力をしようという決意が示されている」と述べた。